HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)について 家電製品アドバイザー合格講座
HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)について 家電製品アドバイザー合格講座
HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)という言葉を目にするようになってきました。
身近なところでいうと、デジカメやスマホにもHDRという言葉が出てきますし、テレビを購入するときにもHDRという言葉が出てきます。
HDRとは、一体、どういうことなのでしょうか?
「HDR」とは「High Dynamic Range」(ハイ・ダイナミック・レンジ)の略で、旧来の方式に比べ、明暗の差をよりダイナミックに表現できる新しい映像技術。映像の持つ輝度の幅を、光応用技術で100倍まで拡大する技術。記録、再生方式として、HDR10、ドルビービジョンなどがある。
要するに、明暗の差がくっきりし、映像がきれいになるということです。
デジカメのHDRは、黒潰れや白飛びが無くすもので、テレビのHDRは、より広い明暗差を表現しようとする規格であるため、違うものであることを理解ください。
テレビ映像のHDRは、家電アドバイザー試験では重要なポイントです。
映像側とテレビ側の両方が、HDRに対応していないといけません。
HDRには、「HDR10」「Dolby Vision」「HLG」の3つの方式があります。
◎HDR10:
HDR(ハイダイナミック・レンジ)のスタンダード規格。この「10」は明暗の階調を10bitで表現していることを示す。拡張規格として「HDR10+」も提唱されている。Ultra HD Blu-rayで採用されている。
◎ドルビービジョン:
音響技術でおなじみのドルビー社が手掛ける独自のHDR規格。明暗の階調を12bitで表現。Ultra HD Blu-rayのオプション規格で、Netflixなどで採用されている。
◎「HLG」(Hybrid Log-Gamma/ハイブリッド・ログ・ガンマ)方式:
NHKと英BBCが生み出したHDR規格。スカパー!4K、BS衛星による4K/8K放送に採用されている。
最近のテーマは、「BS4K放送」と「Ultra HD Blu-ray」ですので、何がどれに対応しているかを理解しておいてください。
HDRという用語を知っているだけではダメです。