ハイレゾ音源(FLAC、DSD、MQAなど)について 家電製品アドバイザー試験

ハイレゾ音源(FLAC、DSD、MQAなど)について 家電製品アドバイザー試験


ハイレゾ音源とは、簡単に言うと、音が良い音源ということです。

今までの音楽は、CDが主流でしたが、規格が決まっており、音を良くするには限界がありました。サンプリング周波数は44.1kHz(キロヘルツ)、量子化ビット数は16ビットです。

IT技術と通信技術の発達により、ハイレゾ音源が身近なモノとなりました。

ハイレゾ音源とは、サンプリング周波数48 kHz(キロヘルツ)または96 kHz(キロヘルツ)、量子化ビット数24bit(ビット)以上の音楽データを指します。現在のハイレゾ音源は「96kHz/24bit」や「192kHz/24bit」が主流です。「192kHz/24bit」の場合、CDの約6.5倍の情報量を持っていることになります。

この何倍かを求める問題、試験によく出ます。単純に掛け算すればいいです。
CD音源:44.1kHz×16ビット=705.6kbps
上記のハイレゾ音源:192kHz×24ビット=4,608kbps

6.53倍になります。

ハイレゾ音源には、下記のファイル形式が使われています。
MQAが新しいハイレゾ音源として登場し、問題文にもよく出てきます。MQAは、耳に聞こえない音声まで含めると、データ上では元に戻せない非可逆圧縮となるようですが、人間に知覚できる音声信号は可逆圧縮のロスレスのようです。

ハイレゾ音源一覧:
◎WAV(RIFF waveform Audio Format)
マイクロソフトとIBMにより開発された非圧縮(リニアPCM)の音声ファイルフォーマット。ファイルの拡張子は「.wav」。

◎FLAC(Free Lossless Audio Codec)
可逆圧縮(ロスレス)のハイレゾ音源。ハイレゾ音源で、標準的に使用されている。ファイルの拡張子は「.flac」。リニアPCMを100%としたときの圧縮率は、60~70%。音質は良い。

◎DSD(Direct Stream Digital)
スーパーオーディオCD(SACD)に用いられている記録方式。デルタシグマ変調を使用。広く使われているPCMとは異なる方式を採用しており、高音質の音楽が楽しめる。ハイレゾ音楽の配信でも利用されている。ファイルの拡張子は「.dsd」。

◎MQA(Master Quality Authenicated)
Meridianが開発した新しいハイレゾオーディオフォーマット。ハイレゾの高音質を維持しながら、ファイルサイズをWAV(非圧縮:リニアPCM)と比べ数分の1程度に抑えられている。リニアPCMを100%としたときの圧縮率は、15~25%。音質も良い。ファイル形式はない。MQA-CDなどもある。カプセル化という技術を用いたオーディオ折り紙とよばれる独自の音声符号化方式を採用した音源。

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