販売後のCSについて(保証期間・保証開始日) 家電アドバイザー合格講座
販売後のCSについて(保証期間) 家電アドバイザー合格講座
家電量販店などで、家電を購入すると、保証書が付いています。
その保証書は、いつから保証が開始されるか意識したことがありますでしょうか。
家電量販店で働いている方であれば当たり前なのですが、「購入した日」から保証がスタートします。エアコンなどのように、取り付けが数ヶ月先になる場合でも、「購入した日」から保証が開始されます。
今までは、家電を買うのは家電量販店が当たり前でしたので、上記の保証開始日が当たり前でしたが、最近は、ネット販売、メーカー直販など、様々な方法が増えてきました。ネット販売であれば、商品を出荷した日に設定されていることが多いです。購入したお店、購入方法、購入したメーカーによるところが大きいのですが、パソコン(メーカーによる)や、スマホ(iphoneなど)では、起動(セットアップ)した日が保証開始日となっていることもあります。保証書に記載された日付が正しいということですね。
メーカーの保証期間は、通常1年間です。
家電量販店によっては、販売店独自の保証で、5年保証、10年保証になるものもありますが、メーカーの保証期間は、通常1年です。ですが、この「通常」と言うところがポイントで、試験で問われるのです。
パソコンモニターの液晶ディスプレイなどのように、保証期間が3年となっているものもあるのです。すべてのメーカー保証が、1年ではないというところも理解しておいてください。
では、すべての故障に対して保証されるのでしょうか?
通常、保証期間中に発生した自然故障を無償で修理するものです。使っているうちに、急に、テレビの電源が入らなくなったとか、ボタンが効かなくなったなどです。
火災、地震、水害、落雷、公害や、水濡れ、水没、落下等による故障などは、保証対象外です。製品に付属している、電池やエアコンのフィルターなどの消耗品も保証対象外です。
最近は、水没や落下など、かなり広範囲で保証する特別な保証(ソニーストアでいうワイド保証:別料金)なども出てきていますが、これは、通常保証とは異なります。
家電マニアで、元家電のメーカーにいた身からすると、1年以内に故障した商品は、また、壊れる可能性が高いです。家電の当たり外れというやつです。なぜだか、部品との相性も悪いです。何度も修理に出すお客様は、2度目か3度目あたりで、ぶちキレます。当然、私も同じです。無償で修理されるといっても、修理に出している期間は、手元に家電がない(代替機を貸してくれる場合もありますが)わけですし、出張修理に来てもらう場合でも、電話してすぐ次の日に来てくれる訳ではありません。
何度も故障する家電に関しては、メーカー側も、無償で交換すべきだと思っています。修理に関しては、家電量販店は対応するだけで、権限はありませんからね。故障が多く、修理の対応が悪いと、ほぼ100%近く次から他のメーカーの家電に切り替わります。その方が、損害だと思います。iPhoneなどは、故障すると修理というよりは、新品に交換されて戻ってきますので、多くの日本メーカーより理にかなっています。
<用語集です>
メーカー保証書:
企業が独自に品質を保証する規定のこと。
保証期間:
顧客が購入した商品について、事業者が保証を行う期間。保証内容は保証書などに規定されている。一般には、自然故障を無償で修理する期間を指す。家電の場合は、通常、1年である。中には、パソコンモニターの液晶ディスプレイなどのように、保証期間が3年となっているものもある。保証期間は、商品購入日からスタートする。
延長保証:
顧客獲得のためのサービスの一環として、延長保証制度を設定していることがある。例えば、テレビは5年、冷蔵庫やエアコンは、10年など。無料で加入できるものもあれば、追加でポイントの5%が必要など、様々である。
保証期間の異なる部分:
パソコンモニターの液晶ディスプレイ保証期間が3年となっていても、パネルおよびバックライトについては1年とただし書きがされていることがある。また、製品付属の電池など、消耗品については保証に含まれないのが普通。
保証対象外:
保証とは、保証期間中に発生した自然故障を無償で修理するもので、通常、次のようなケースは除外される。火災、地震、水害、落雷、公害や、水濡れ、水没、落下等による故障など。製品に付属している、電池やエアコンのフィルターなどの消耗品は、保証対象外である。