家電製品アドバイザーの難易度と合格率を上げる勉強方法とは

家電製品アドバイザーの難易度は?勉強方法は?


家電製品アドバイザー試験、「簡単!」「難しくない!」「易しい!」などと、ネットで紹介されていますが、それは昔の話しです。なめてかかると痛い目を見ます。難易度は、そこそこ高く簡単ではありません。普段から、家電に関わっている家電量販店のスタッフであっても、あまり勉強していなければ、10人受験をして、7~8人は平気で落ちます。家電に関連した仕事をしていない方であれば、範囲も広くなかなか大変です。

私が受験をした12年くらい前は、家電量販店のスタッフであれば1週間くらい、そうでなくても、2週間くらい勉強すれば、何とかなりました。合格率も、60%以上はありました。合格点は70%ですが、現在は、合格点の70%を目指した勉強方法では、必ず落ちます。CBT試験になってから相当難易度が上がっています。

昔に取得した家電製品総合アドバイザー資格、家電の仕事から遠ざかっていたこともあり資格更新をしませんでした。その後、仕事で必要となり、数年前に再受験をしたのですが見事に落ちました。さすがに、落ち込みました。それよりも、昔と今の難易度の違いに驚きました。

かなり細かいことが問われる試験問題になり、家電に興味がある程度では、なかなか受からない資格になってしまいました。勉強方法は、最低でも、2~3ヶ月は毎日集中して、公式テキストやeラーニング講座、通信教育講座などの教材を使って暗記するなり、過去問や予想問題を解くなりをする必要があります。1回で合格するためには、本当は6ヶ月くらいかけて、少しずつ勉強する勉強方法がいいでしょう。(受験料も安くはないので、1回で合格した方がいいと思います)

でも、そんなに勉強熱心な人は稀で、早い人で3ヶ月前からのスタートかなといった感じです。多くの人が、試験の1ヶ月くらい前からの勉強です。この時期が一番、eラーニング講座が売れます。実は、1~2週間前から勉強をスタートさせる方も結構多いのですが、予備知識がある人でないと、合格するのは難しいかもしれません。もし、家電に携わる仕事をしていないのであれば、早く勉強を始めることをオススメします。

家電製品アドバイザーのAV情報や生活家電で2科目、総合アドバイザーを目指すには3科目あります。公式テキストを教材として使用するには分量が多すぎるため、ゼロから1ヶ月ですべて理解するのは大変かもしれません。じっくりと勉強するのか、ポイントを絞って学ぶのかによって変わってきますので、公式テキスト、eラーニング講座、通信教育講座、YouTubeなど、自分に合った方法を選びましょう。

第39回試験から、CBT試験が導入されています。問題数が20問から15問、試験時間が75分から55分へ変更になっています。CBT方式は、受験する人によって出題される問題が変わるので、試験対策が難しくなります。


 
◎【2023年版】家電製品アドバイザー 合格目指す4通りの勉強方法!





 

<最短の勉強方法で合格 eラーニング講座とオリジナル問題集>
→→最短合格 eラーニング講座とオリジナル問題集
 

家電製品アドバイザー試験 資格を求められている人!


家電製品アドバイザーの資格は、家電量販店では必須の資格、昇進の要件にもなっているようで、会社から取得するように言われます。最近では、家電メーカー、ホームセンター、ソフトバンクやKDDIなどの携帯キャリア、携帯ショップ(販売店)、エンジニア系の専門学校などでも受験する人が増えてきているようです。

ヘルパーとして家電量販店に派遣するスタッフでも、資格取得が求められてきています。試験に合格することも大切ですが、大切なのはその後の活用です。最新家電に精通している先生、実務経験がある先生など、試験内容に詳しいだけではなく、実際に家電を使用していることや、仕事の実務をからめて話しができる先生から学んだ方がいいでしょう。

こちらのブログで、家電製品アドバイザー試験情報をお届けしていきます。
→→家電アドバイザー試験の用語解説集
 

家電製品アドバイザー資格の概要


家電製品アドバイザーの試験科目としては、AV情報家電、生活家電、CS法規の3科目があります。

資格認定は、2通りです。
○家電製品アドバイザー(AV情報家電):AV情報家電+CS法規の2つに合格。
○家電製品アドバイザー(生活家電):生活家電+CS法規の2つに合格。

3科目に合格すると、総合資格が与えられます。
◎家電製品総合アドバイザー:AV情報家電+生活家電+CS法規の3つに合格。

1科目200点満点のうち、140点以上で合格。時間は、各75分(CBT55分)。合格ラインは70%以上、90%以上の合格(EX:エグゼクティブチャレンジ)で、プラチナグレード(3科目)、ゴールドグレード(2科目)が与えられます。これがかなり難易度が高く難しいです。数%台(1~4%くらい)の合格率です。CBT試験では、問題数と時間が減ります。
※概ね70%以上が合格基準ですが、試験結果を踏まえ、試験第三者委員会にて都度確定します

<合格率>
45回CBT試験7回目(2023年9月)
AV情報 一般合格率24.3%、科目合格率45.6%、合計合格率31.3%
生活家電 一般合格率31.5%、科目合格率60.9%、合計合格率38.7%
44回CBT試験6回目(2023年3月)
AV情報 一般合格率19.8%、科目合格率40.2%、合計合格率26.8%
生活家電 一般合格率30.4%、科目合格率56.4%、合計合格率37.2%
43回CBT試験5回目(2022年9月)
AV情報 一般合格率28.1%、科目合格率55.2%、合計合格率35.8%
生活家電 一般合格率29.4%、科目合格率57.7%、合計合格率35.2%
42回CBT試験4回目(2022年3月)
AV情報 一般合格率25.5%、科目合格率63.4%、合計合格率36.1%
生活家電 一般合格率29.3%、科目合格率71.2%、合計合格率39.9%

合計合格率だけ見ると、30~40%の人が合格する資格なので簡単そうに見えます。ですが、科目合格した2回目以降の受験者が合格率を上げており、全体を押し上げている感じなのです。合計合格率を見て判断してはいけません。

1回目の受験である一般合格率(科目合格できなかった2回目を含む)は、20~25%(CBT試験13~20%)です。合格率(難易度)は毎回変わりますが、40回CBT試験2回目と41回CBT試験3回目は、ここ最近まれに見る合格率の低さ(15%前後)でしたが、42~45回CBT試験で25~30%となり、元に戻りました。44回に続き、45回もAV情報家電の合格率が低いです。

 

家電製品アドバイザー資格の勉強方法


◎家電製品アドバイザー資格の全体の勉強方法
家電の知識がある人も、そうでなくても、まず、試験の過去問を解くことをオススメします。前回(半年前)の試験問題は必須で、余裕があれば、前々回(1年前)の試験問題も解くといいでしょう。そこで、間違えた問題、分からない問題、分からない用語などを、徹底的に調べて理解してください。

2年もすると試験問題の半分以上が、新しい用語に入れ替わっています。今の技術革新の早さからしたら、当然かもしれません。一気に合格しないと、勉強が大変になります。ちなみに、1年半以上前の試験問題までは解かなくても大丈夫です。

<市販の問題&解説集>
NHK出版:必須の過去問(2022年)は、こちら。
→→家電製品アドバイザー資格 問題&解説集 2023年版

<市販の公式テキスト>
→→家電製品アドバイザー資格 AV情報家電 商品知識と取扱い 2023年版
→→家電製品アドバイザー資格 CSと関連法規 2023年版
→→家電製品アドバイザー資格 生活家電 商品知識と取扱い 2023年版

基礎から学びたい人のために、NHK出版よりテキストも発売されています。ですが、このテキスト全体を理解するには、分量が多すぎて2~3ヶ月では足りません。ただ、CBT試験に変わってから、公式テキストの「一口メモ」などに書いてある問題が出題されています。時間とお金に余裕がある人は見ておいた方がいいでしょう。

<AV情報家電>
この分野は、ほんと入れ替わりが激しいです。今、旬のテーマが何なのか、常に、家電量販店に出向いたり、自分で購入したりして、最新情報に触れておく必要があります。「Wi-Fi6」「5G」に関係した問題は、旬の問題です。他には、eSIM、テレビの視聴距離なども出ています。
「ハイビジョン」は古く「4K」は当たり前で、これからは、「8K」です。「BS4K」「CS4K」や、円偏波(左旋円偏波、右旋円偏波)、直線偏波など電波の方式や受信する方法なども含めて理解する必要があります。HDMI2.0a、HDMI2.1、HDMIケーブルに関することも複雑ですので、きちんと理解しておきましょう。

<生活家電>
AV情報家電ほど入れ替わりは激しくないので、理解しやすいかもしれません。「家庭用冷凍冷蔵庫」「照明器具」「家庭用エアコン」は確実に出題されていますので重要です。
「蛍光灯」から「LED照明」です。
「掃除機」は、「サイクロン」「紙パック」は古く、「スティッククリーナー」よりも「ロボットクリーナー」が中心です。「空気清浄機」「除湿機」「洗濯乾燥機」などもきちんと理解しておきましょう。照明器具のトップランナー制度なども変更点です。

<CS法規>
CBT試験に変わってから、CS法規が一番難しいと言われています。法律が変わった点については、必ず見ておきましょう。「多段階表示制度(5段階から41段階へ)」「新統一省エネラベル」「消費税転嫁対策特別措置法終了」「独占禁止法(課微金制度)」「照明器具のトップランナー制度」「税込表示」などは要チェック。資源有効利用促進法やカーボンニュートラルなども。
個人情報保護、知的財産、特定商取引、独占禁止法など、法律の知識が問われますが、覚えて理解するだけです。CS(顧客満足)や接客の基本は、月日が経過しても大きく変わりませんので、社会人としてお客様に接したことがある人でしたら、30%くらいは解けます。あとは、家電のリサイクルや家電のマーク、製品安全などを押さえておきましょう。法律がよく変りますので、法律改正される内容は、理解しておかなければなりません。

・法律の知識(個人情報保護、知的財産、特定商取引、独占禁止法など)
・CS(顧客満足)

毎回、家電製品アドバイザー試験問題を見て、教材を作成していますが、すべてを網羅するのは、並大抵ではないですね。なんで、「こんなに難しくなったのだろう・・」と、思う今日この頃です。

家電アドバイザー最短合格講座

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