スマートマスター試験 難易度と合格率を上げる勉強方法!
スマートマスター試験 難易度と合格率を上げるには
スマートマスター資格試験とは、スマートハウスのプロフェッショナルとして、家の構造や性能に関する知識、家電製品から住宅設備、さらにはエネルギーマネジメントまでの理解を問われる資格です。2016年9月にスタートした、まだ新しい資格です。
家電製品アドバイザー試験のように、今後、需要の増大とともに、難易度が上昇していくことが考えられます。合格点は、70%です。
スマートマスター試験のメインテーマは、HEMS(ホーム エネルギー マネジメント システム)、ZEH、ZEH+、太陽光発電システム、蓄電池、エネルギー、エコキュート、エネファーム、リフォーム、スマートメーターに関することです。
家電の分野では、エアコン、テレビ映像、テレビ受信機、照明器具、スマートフォン、ネットワークカメラ、LAN、ロボット機器、家電リサイクル、顧客満足(CS)などです。基本的に、住宅に密接に関連した分野が出題されています。
今後、IoT、AIの進化とともに、家電や電気自動車(EV)と合せて、省エネ・エネルギーコントロール住宅を考えるという時代になります。すべてがつながっているのです。
現在、住宅で重要なポイントとなっているのが、ZEH(ゼッチ)です。ここは、外せませんね。
ZEH(ゼッチ)(正式には、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「断熱性能等を大幅に向上させ、高効率な設備システムの導入により、室内環境を維持しながら大幅な省エネルギーを実現。その上で、再生可能エネルギーを導入することで、年間の一次エネルギー消費量の収支ゼロを目指した住宅」のことです。
集合住宅向けのZEH-Mや、ハイレベルなZEH+(ゼッチプラス)なども試験で問われます。
◎スマートマスターの勉強方法 5つパターン!
スマートマスター資格試験 資格の概要
スマートハウスの基礎と家電製品の基礎の2科目に合格する必要があります。
家電製品総合アドバイザーもしくは家電製品総合エンジニアの資格を保有している方は、家電製品の基礎科目受験が免除されます。第39回から、CBT試験が実施されています。試験問題数が20問から15問、試験時間が75分から55分になっています。
1科目200点満点のうち、70%以上で合格です。
<合格率>
47回CBT試験(2024年9月)
一般合格率46.9%、1科目合格率52.6%、合計合格率48.2%
46回CBT試験(2023年3月)
一般合格率34.9%、1科目合格率37.8%、合計合格率36.9%
45回CBT試験(2023年9月)
一般合格率47.6%、1科目合格率50.4%、合計合格率49.0%
合格率が高いのは、家電製品アドバイザーの資格保持者が受験しているケースが多いからだと予測できます。家電製品アドバイザーの資格保持者であれば、基本知識が身に付いているため、そんなに難しくはないかもしれません。
工務店、建築士、リフォーム、住宅営業、建築関連の仕事に従事している人でも、すべての知識を網羅している人は少数でしょう。スマートハウスの実務知識はありますが、自分自身が知らない分野の勉強が必要ですし、試験では細かい知識が問われますので、「スマートハウスの基礎」の勉強が必要となります。
家電製品アドバイザーの資格保持者でも5年以上前の合格者や、家電製品アドバイザーを勉強したことがない、建築関係の仕事の従事している方は、「家電製品の基礎」に関する内容に苦戦するかもしれません。ここの勉強には、時間がかかります。
どちらにしても、余程の予備知識がある人でない限り、1~2週間程度の勉強では、合格は難しいかもしれません。
専門的な仕事をしている人でなければ、スマートマスター(スマートハウス、ZEHなど)に関連した知識は、まだ上辺だけのはずです。これを機に、勉強をしてみるのをオススメします。
スマートマスター資格試験 勉強方法
◎スマートマスター資格の勉強方法
家電の知識がある人も、そうでなくても、まず、試験の過去問を解くことをオススメします。前回(半年前)の試験問題は必須で、余裕があれば、前々回(1年前)の試験問題も解くといいでしょう。そこで、間違えた問題、分からない問題、分からない用語などを、徹底的に調べて理解してください。現在は、CBT試験になり試験問題が公開されていないため、NHK出版から「問題集&解説集」という名称で、書籍が発売されています。これが、実質の過去問になると思われます。
あまり手をかけずに合格したい方は、下記の「問題集&解説集」を必ず解いて下さい。
→→スマートマスター資格 問題&解説集 2022年版
建築関連で働いている方は、「スマートハウスの基礎」の勉強に加え、「家電製品の基礎」の知識習得が必要です。家電に詳しい、家電好きだけでは、試験合格までたどり着けません。家電製品アドバイザー試験ほどではないですが、かなりいやらしい家電の内容が問われます。