家電量販店 特徴と比較(接客や売上まで)

家電量販店の最近の動向


一昔前は、家電量販店の安売り合戦全盛期で、ネットの販売業者と値段を競い合う時代がありました。ヤマダ電機やコジマなどがすごい勢いで、新店をオープンしていました。地方郊外の大型店舗が主流でした。

その後、液晶テレビやパソコンなどの商品買い換え需要も終わり、家電を購入する目新しさもなくなり、低迷している時期が続きました。何せ、スマートフォンが登場してから、デジタルカメラやパソコンは、ほんと販売不振に陥りましたから。

ここにきて、家電ブームが復活しています。ロボット掃除機のルンバ、ダイソンのスティッククリーナー、バルミューダやcadoなど、オシャレなトースターや空気清浄器、加湿器、Instagramのインスタ映えを狙い、通常の一眼レフカメラよりも小型であるミラーレス一眼などが人気を集めています。

現在は、地方郊外の大型家電量販店よりも、都心型にあるビックカメラやヨドバシカメラなどが人気になりました。接客を重視したケーズデンキやエディオンなども人気を集めています。
 

かしこい家電量販店の選び方

家電量販店のそれぞれの特徴があるとしても、お近くの家電量販店で、このようなお店であれば安心できるというポイントを紹介します。これは、その店の店長の方針に大きくかかわってきます。

◎ポイント1:きちんと商品が展示されているかどうか
在庫切れで、商品の展示場所にすき間が開いていたり、在庫切ればかりで棚に商品がなかったり、棚が在庫で埋まっていないお店は、ダメです。お話になりません。
店員は、在庫を切らさないように発注する必要があります。この細かさが、きちんとお店を管理している指針です。商品が奥まっている場合は、売れているとも思えますが、店員が追加発注をしていないとも考えられます。商品の入れ替わりで、在庫がないこともありますが、その場合は、必ず他の商品で穴埋めすべきです。

◎ポイント2:お店の店員が売り場にいるかどうか
一時期は、家電量販店が社員を削減するために、メーカーから派遣されたヘルパーで、接客をまかなっていました。ヘルパーさんは、新人であったり、バイトであるため、あまり商品に詳しくありません。積極的に話しかけてくる人は、話しの調子がいいだけで強引な人も多く、私は好きになれません。店員よりまともな人もいますが、そのような人はあまり話しかけてきません。なぜか。
土日なのに、売り場に店員がいない、もしくは、売り場にいる店員は、メーカーのヘルパーばかりのお店は、オススメできません。メーカーのヘルパーは、お店の店員と区別するよう義務づけられていますので、見た目(着ている制服)で分かります。メーカーのヘルパーは、自社の商品を売る人(他の商品は売らない人)ですので、本来は、それ以外の商品のことを接客させてはいけないのです。値段交渉もダメなのですよ。

◎ポイント3:専門用語ばかりで話しかけてこないか
家電好きな人も多く、専門用語ばかりで話しかけてくる人がいます。そのような店員さんが多いお店は、お話になりません。
例えば、テレビコーナーにいくと、「BS4Kが・・」「4Kパネルが・・」とか、カメラコーナーにいくと、「イメージセンサーのサイズが・・」とか、洗濯機コーナーにいくと、「乾燥がヒートポンプで・・」などと言われても、興味のない人には分かりません。
素人でも分かりやすい言葉で話しかけてくる人を選んでください。
 

家電量販店の特徴や比較(売上高ランキング順)


業界の売上順に見ていきます。

ヤマダ電機(1位)

売上高(2019年):
1兆6,005億円(ベスト電器含む)

ポイント還元:
10%

特徴(筆者の考察):
元々、業界では安売りが特徴のお店でした。今では、安売りは特徴ではなくなり、リフォーム、スマートハウスなどの住宅と家電の融合に力を入れています。取り組みはいいですが、せっかくの家電ブームに乗り遅れた感があります。
郊外に大型店をたくさん展開しており、接客や品揃えよりも価格で勝負をしていました。今では、安売りの特徴はなくなり、中途半端になってしまいましたね。たまに顔を出しますが、品揃えは少ないし、店員も相変わらず少ないし、接客も良いとはいえません。昔よりは、だいぶましになりましたが。
 

ビックカメラ(2位)

売上高(2019年):
8,940億円(コジマ含む)

ポイント還元:
10%

特徴(筆者の考察):
都心にお店を構えるのが特徴です。大型店で品揃えも抜群です。コジマは系列店です。
私が思うには、経営が上手いというか、立地場所や店舗数などが絶妙で、「交通の便が良い」「場所が良い」「品揃えがいい」など、便利だから選ぶというような家電量販店ですね。ほんと、場所が良すぎます。昔から、そんなに接客は良いわけではないし、ヘルパーの数が相当多く、正規の店員数は少ないです。品揃えと場所がいいので、つい、顔を出してしまいます。毎回思いますが、ほんと、売り場に正規社員がいません。
 

エディオン(3位)

売上高(2019年):
7,186億円

ポイント還元:
1%(クレジットカードの年会費が必要。保証にも使える)

特徴(筆者の考察):
元々は、広島地区に強いデオデオと、東海地区に強いエイデンが合併した家電量販店です。広島や愛知などでは、圧倒的な信頼度を誇ります。今では、大阪がメインであったミドリ電化、北陸がメインであった100満ボルト、関東地区がメインの石丸電気が1つになりました。
値段は、若干高いです。ですが、接客は抜群です。ここもまで気遣いをしてもらえるのかと思うこともあります。正規の店員の数も多く、アフターサービスもいいです。ただ、店舗数は多いですが、小中型店舗が多く、大型店舗は少ないので、品揃えというよりは、近くにあるから選ぶという選択も多いのではないかと思います。値段を求める人には、不向きです。
最近、配送なども一元管理になってきて、融通が利かなくなってきました。
 

ヨドバシカメラ(4位)

売上高(2019年・非上場):
6,931億円

ポイント還元:
10%

特徴(筆者の考察):
大都市の駅前を中心展開する超大型家電量販店。品揃えは抜群です。ネット通販にも強いです。
ヘルパーもいますが、正規の店員の数も多く、接客がものすごく丁寧です。店員の知識も抜群にあります。最近は、ヘルパーの比率が増え、正規社員の数が減ったような気がします。ただ、東京、大阪など、ものすごく便利な地域と、そうでもない地域に差があるような感じがします。都市圏にしか店舗がないため、地方の人はなかなか行けないですね。
 

ケーズデンキ(5位)

売上高(2019年):
6,891億円

ポイント還元:
現金値引き

特徴(筆者の考察):
郊外に店舗を構え、中型から大型店舗を構えます。
接客は非常に丁寧ですが、店員の数が少ないように感じます。買いたい商品の近くに店員がいないと、いちいち呼ぶのが面倒くさいです。ただ、ポイント還元ではなく、現金値引きですので、値段交渉にも応じてくれます。駅前に行くのが面倒で、値段と接客を求めるにはいいお店です。
 

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