魚眼レンズ(対角・円周魚眼レンズ)について フォトマスター検定
魚眼レンズ(対角・円周魚眼レンズ)について フォトマスター検定
魚眼レンズとは、焦点距離が短く、約180度の広い範囲を撮影できるレンズです。画面の中心は真っすぐに写りますが、中心から外側に向かって線が歪みます。魚眼レンズは、大きく分けて2種類あります。
対角魚眼レンズ:
写真の対角線上のものが約180度の画角で写り、画面全体が楕円に歪んだように写るレンズ。
円周魚眼レンズ:
円形に切り取られたように丸い写真となり、円の周りは黒くなるレンズ。レンズの前にあるもの全てが180度の画角で、その円の中に収まります。
魚眼レンズでは、中心から外側に向かって線が歪む現象が起こり、その歪みを歪曲収差と言います。直線が曲がって写るレンズの欠点です。画面周辺で起こりやすく、外側へ曲がる樽型と、内側へ曲がる糸巻き型があります。魚眼レンズでは、「樽型収差」と言われる歪曲が現れます。
<用語集>
魚眼レンズ:
焦点距離が短く、約180度の広い範囲を撮影できるレンズ。画面の中心は真っすぐに写るが、中心から外側に向かって線が歪む。「樽型収差」と言われる歪曲が現れる。焦点距離15mm前後のものは、超広角レンズと呼ばれているものと、超広角レンズと呼ばれているものがある。
対角魚眼レンズ:
一般的な魚眼レンズで、写真の対角線上のものが約180度の画角で写る。画面全体が楕円に歪んだように写る。
全周(円周)魚眼レンズ:
円形に切り取られたように丸い写真となる。円の周りは黒くなるもの。レンズの前にあるもの全てが180度の画角でその円の中に収まる。元々は、気象用のレンズ。
歪曲収差(わいきょくしゅうさ):
直線が曲がって写るレンズの欠点。画面周辺で起こりやすい。外側へ曲がる樽型と、内側へ曲がる糸巻き型があり、ズームレンズでは広角と望遠の両端で起こる。