カメラのシャッタースピードについて フォトマスター検定

カメラのシャッタースピードについて フォトマスター検定


写真を撮影するには、絞りとシャッタースピード(ISO値も)の組み合わせで、露出値を決めています。

要するに、カメラ側が受け取る光の量を決めています。
シャッタースピードが速いと入る光が少なくなり、シャッタースピードが遅いと入る光が多くなります。シャッタースピードの調整は、被写体を止めたり、流れるようにしたりする効果があります。自動車、電車などは動きが早いので、速いシャッタースピードを使用しないと、被写体がブレます。

逆に、滝や上流の川など、あえて水が流れている状態を作りたい場合は、シャッタースピードを遅くして、流れるように写すことも出来ます。手持ちの状態では、レンズの焦点距離によりますが、シャッタースピードが1/60秒くらいから手ぶれをし始めますので、三脚が必要になります。

最新の一眼レフ、ミラーレスカメラでは、高級モデルにはボディーに5軸手ぶれ補正機能を搭載していますし、安価なズームレンズを除いて、多くのモデルでレンズに手ぶれ補正機能が付いていますので、1/60秒では手ぶれしなくなってきましたね。
 

シャッタースピードを遅くするとこんな写真になります。


 
シャッタースピードを速くすると、こんな感じになります。

この違いをマスターするだけで、写真が上達するようになります。

シャッタースピードは、1/2秒、1/4秒、1/8秒、1/15秒、1/30秒、1/60秒、1/125秒、1/250秒、1/500秒、1/1000秒、1/2000秒、1/4000秒と、2倍ずつで並んでいますので分かりやすいです。

 
<用語集>
露出:
写真を撮るときに取り込まれる光の量のこと。光の量は絞りとシャッター速度で決まる。これに、ISO感度を組み合わせて写真の明るさが決まる。

シャッタースピード:
シャッターが開いている時間。1/2秒、1/4秒、1/250秒、1/500秒、1/1000秒のように表される。シャッタースピードを速くすると、光が入る時間は短くなり、シャッタースピードを遅くすると、光が入る時間は長くなる。シャッタースピードが速いほど動いている被写体のブレはなくなり、手ブレも少なくできる。現在の一番速いシャッタースピードは、1/4000秒が一般的。

絞り:
絞り値とは、レンズの明るさを表す。F1.4、F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16、のように表される。最も絞りを開いた状態のことを、開放F値という。レンズには135mmF2.8のように記されており、F値が小さいほど明るいレンズだといえる。

被写界深度:
ピントが合う一番手前から一番奥までの距離。レンズの絞り値を上げることで、被写界深度を広げることができる。「被写界深度が深い」とは、ピントが合っている範囲が広いことをいう。「被写界深度が浅い」とは、ピントが合っている範囲が狭く、ボケている範囲が広いことをいう。

焦点距離:
単位はmmで、レンズから、レンズの焦点までの距離のこと。