お客様に対する言葉づかいについて(尊敬語と謙譲語) 家電製品アドバイザー CS法規
お客様に対する言葉づかいについて(尊敬語と謙譲語) 家電製品アドバイザー CS法規
お客様に対する言葉づかいでポイントとなるのが、尊敬語と謙譲語です。このページでは、尊敬語と謙譲語について説明していきます。
尊敬語とは、相手やその人物の物、動作、状態など、位置づけを高めて表現するときの敬語のことで、相手が主体になります。例えば、目上の人、上司やお客様には尊敬語を使うことになります。
イメージとしては、自分の位置はそのままに、相手を壇上に上げる感じです。(伝わるかな・・)
謙譲語とは、自分の動作や状態をへりくだって表現することで、間接的に相手を敬う敬語のことで、自分が主体となります。身内には謙譲語を使います。
イメージとしては、相手の位置はそのままに、自分が勝手に下がる感じです。(伝わるかな・・)
ということは、
「行く」という言葉は、
尊敬語では、「いらっしゃる」「おいでになる」と表現します。相手を高めます。主体が相手になっているのです。
謙譲語では、「参る」「伺う」と表現します。自分がへりくだります。主体が自分になっています。
これが理解できたら、あとは何となくイメージできるようになります。
「見る」という言葉は、
尊敬語では、相手を主体にし、相手を高めるので、「ご覧になる」となります。逆に、謙譲語では、自分がへりくだり、自分が主体となるので、「拝見する」となります。
試験には、尊敬語と謙譲語が逆になって出てきたりしますが、「自分、相手のどちらが主体か?」「高めているのか、へりくだっているのか?」をよく考えると、どちらが尊敬語で、どちらが謙譲語かが分かるようになります。
社会人生活を送っている方でしたら、職場での上司への対応、お客様への対応を思い出してください。
あとは、覚えるしかないですかね。
「行く」の尊敬語:
いらっしゃる、おいでになる
「来る」の尊敬語:
お越しになる
「聞く」の尊敬語:
お聞きになる
「見る」の尊敬語:
ご覧になる
「与える」の尊敬語:
くださる、賜る
「言う」の尊敬語:
おっしゃる
「行く」の謙譲語:
参る、伺う
「与える」の謙譲語:
差し上げる、進呈する
「見る」の謙譲語:
拝見する
「来る」の謙譲語:
伺う、参ります
「聞く」の謙譲語:
伺う、拝聴する
「言う」の謙譲語:
申し上げる
「食べる」の謙譲語:
いただく