住宅用蓄電システム(蓄電池・ハイブリッドパワーコンディショナ) 家電アドバイザー・スマートマスター
住宅用蓄電システム(蓄電池・ハイブリッドパワーコンディショナ) 家電アドバイザー・スマートマスター
家電アドバイザー試験では、住宅用太陽光発電システム、スマートマスター試験では、住宅用蓄電システムの箇所で問われる問題です。
よく問われるのが、「ハイブリッドパワーコンディショナ」です。時代の進化に合わせて、問題で問われる内容も変化していますね。
ハイブリッドパワーコンディショナとは、太陽光パネルが発電した直流(DC)の電気を、交流(AC)に変換することなく、直接ためることができるものです。そのため、直流(DC)で充電可能になるため変換ロスがありません。2台必要であったパワーコンディショナが1台の設置で済むようになります。
パワーコンディショナは、直流(DC)から交流(AC)、交流(AC)から直流(DC)に変換する機能を持つものです。
太陽光発電システムでの発電は、直流(DC)ですので、太陽光パワーコンディショナで交流(AC)に変換しています。そのまま、家庭用で使用するためには、交流(AC)でよかったのですが、蓄電池に蓄電するためには、再度、交流(AC)から直流(DC)に変換する必要がありました。その後、家庭で使用するために、直流(DC)から交流(AC)に変換する必要があります。この工程が、ハイブリッドパワーコンディショナでは、必要なくなったのです。
スマートマスター試験では、蓄電容量についても理解しておきましょう。
蓄電容量とは、蓄電池にためることのできる総電力量のことです。3kWh、7.2kWhと表記されます。出力とは、蓄電池から瞬間的に取り出すことができるパワーを指し、2kW、1.5kWなどと表記されます。
<用語集>
蓄電池:
電気エネルギーをためたり放出したりできる装置で、繰り返し使用することができる。直流で電気エネルギーをためる。
蓄電容量:
蓄電池にためることのできる総電力量のこと。3kWh、7.2kWhと表記される。出力とは、蓄電池から瞬間的に取り出すことができるパワーを指し、2kW、1.5kWなどと表記される。
パワーコンディショナ:
太陽光発電システムや家庭用燃料電池を利用する上で、発電された電気を家庭などの環境で使用できるように変換する機器。直流から交流(AC)、交流(AC)から直流に変化する機能を持つ。
太陽光パワーコンディショナ:
太陽光パネルで発電された電気を、直流(DC)から一度家庭用電源として交流(AC)に変換する装置。
蓄電池パワーコンディショナ:
太陽光パワーコンディショナで交流に変換したあと、蓄電池にためるために、蓄電池パワーコンディショナで交流(AC)→直流(DC)への変換をする。そのため、変換ロスがある。蓄電池から一度家庭用電源として使うときには、直流(DC)→交流(AC)に変換する。
ハイブリッドパワーコンディショナ:
太陽光パネルが発電した直流(DC)の電気を、交流(AC)に変換することなく、直接貯めることができる。そのため、直流(DC)で充電可能になるため変換ロスがない。2台必要であったパワーコンディショナが1台の設置で済む。